かわいそうなぞう

かわいそうなぞう (おはなしノンフィクション絵本)
かわいそうなぞう
作者: 土家由岐雄, 武部本一郎
出版社/メーカー: 金の星社
発売日: 1970/01
メディア:
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この夏、私が何かと戦争物のテレビ番組やアニメを見ていました。と共にハナも。
NHKの番組で対馬丸のアニメを見、絵本の番組では「かわいそうなぞう」が読まれていて、それを見ていたハナは、書店でこの本を見て「これ買って」と持って来ました。
夏の最初におはなし会で「まちんと」を読んでもらったときは、なんとなく「かわいそうねえ」と言っていたハナでしたが、たくさんの番組を見て、凄惨な図におそろしさや憤りを感じてきたようです。
何度か「かわいそうなぞう」を一緒に読み、また自分でも読んでいたハナはある日涙をぼろぼろ流して「こんな本買わなければ良かったのに」と私に食ってかかってきました。
戦争なんて、私の親も体験していないことです。
でも、伝えるならば、残酷な場面もきちんと伝えなければと思っています。
シンプルな淡々とした文章で、何もかもを犠牲にしていった戦争というものを教えてくれた、絵本の力に改めて感服しました。
あれだけ「買わなければ良かったのに」と言って涙を流したのに、たまに「今日はこれ読んで」と持ってきます。