リディアのガーデニング

リディアのガーデニング
リディアのガーデニング
作者: サラスチュワート, Sarah Stewart, David Small, 福本友美子
出版社/メーカー: アスラン書房
発売日: 1999/10
メディア: 大型本

手紙で進むお話。


リディアは自分の家の状況もよくわかっていて、大好きなおばあちゃんとも離れて、どんな人かも知れないジムおじさんのところへ行く。
しかも迎えに来たおじさんはにこりともしない。
普通に考えれば、沈み込みそうな立場に立たされてるのに、このリディアの明るさはすごい。


リディアが明るく振る舞えるのは、ジムおじさんは笑わないけど、その奥の温かい心は通じているからかもしれません。
書いた詩を胸ポケットに入れてトントンと叩くなんて、喜んでいる仕草ですものね。

なによりもこの絵本が素敵!と思ったのは、この絵。
おばあちゃんとリディア、おじさんとリディア、エマとリディア…関係が絵から伝わってきて、広さ(広がり)を感じます。
見返しや裏見返しまでいっぱいに使って、のびのびと庭仕事をしているリディアが描き込まれていて、一度読んだだけで大好きな絵本になりました。
特に裏見返しのリディアとおばあちゃんの絵は、リディアの前向きな気持ち、芯の強さが現れているようでした。