包帯クラブ

包帯クラブ The Bandage Club (ちくまプリマー新書)
包帯クラブ The Bandage Club
作者: 天童荒太
出版社/メーカー: 筑摩書房
発売日: 2006/02/07
メディア: 新書
□amazon □bk1

主人公のワラはディノとの出会いによって「心が傷を受けた場所に包帯を巻くと、楽になる」ことに気付きます。そして、友人たちの心の傷のために、町のあちこちに包帯を巻いて行きます。傷を治すのではなく、傷を認めて傷ついた心を楽にしたいとと包帯クラブを立ち上げます。

この作品、天童荒太が書いたものにしては凄味に欠けるし評価が分かれるかもしれませんが、私は好きです。電車の中で読み、家に帰ったら包帯を探そうと思いましたし。もっと若い頃に読みたかったかな。
心の傷と向き合うこと、受け入れること。とても優しさにあふれた本だと思います。