アカネちゃんのなみだの海

モモちゃんとアカネちゃんの本(6)アカネちゃんのなみだの海 (児童文学創作シリーズ)
アカネちゃんのなみだの海
作者: 松谷みよ子
出版社/メーカー: 講談社
メディア: 単行本
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ちいさいモモちゃんシリーズでも、「ちいさいモモちゃん」と「モモちゃんとプー」は私にとって特別な本。私の記憶にある、最初の本なのです。小学1年生の時によく読んでいたのを思い出します。
だからハナが3歳の時からこの2冊はちょっとずつ読んで楽しんで来ました。
でもそれ以降が読めないのです。6冊セットで買ったのに…。
私の姉は小さい時にシリーズ全巻を読んでいて、ママがパパと別れるシーンも覚えていたそうです。パパとママが別れる…私にはそれが悲しかったのです。いや、ちがうな。モモちゃんのお話にそれはあまりにもリアルすぎて、モモちゃんの世界が壊れるのが怖かったのです。
だから、「モモちゃんとアカネちゃん」を、その先を、読めませんでした。
いい加減読んでみようかな、と思い、手に取り…後は一気。
「モモちゃんとアカネちゃん」では死神の登場にちょっとギョッとしたものの、パパとママの別れる話はとてもわかりやすく、真剣に描かれていて、ちっともモモちゃんとアカネちゃんの世界を壊してはいませんでした。松谷みよ子さんが時間をかけて書かれたのがとてもよく伝わります。
最終巻「アカネちゃんのなみだの海」ではパパが亡くなります。切なくて寂しくて、でも最後には2人の成長の嬉しさと清々しさとを感じる読後感の良い終わり方でした。

今回は自分で読み切ってしまいましたが、また少しずつハナとも読んで行きたいなと思っています。