7/14の絵本5冊「もりのおばけのぷーらりさん」他

7/14のおやすみ前の絵本は「車のいろは空のいろ 星のタクシー」と「こぐまのくまくん」と「はれときどきぶた」から1話ずつと、それに「もりのおばけのぷーらりさん」「999ひきのきょうだいのおひっこし」の5冊でした。


「星のタクシー」からは「ねずみのまほう」を読みました。
ねずみに頼まれて、結婚式の招待状を出す手伝いをした松井さん、その日に花嫁さんと花婿さんを乗せることになりました。シートに座る小さいねずみの姿を想像して笑っていた松井さんでしたが、当日かけつけてみると、人と同じ大きさのねずみばかりが立っています。ねずみのまほうでねずみが大きくなったのか、車と自分が小さくなったのか…考える松井さんですが、林の空が白いことに気付きます。
ねずみの花嫁さんが緊張で声が小さくなっているところや、ねずみの家までの描写、白く光る空。本当に私まで迷い込んだような気になります。最後の引き出物のオチまでかわいらしく、今回のお話、とても好きでした。


「こぐまのくまくん」からは「くまくんのつきりょこう」を。
宇宙帽をかぶり、月へ行くと言うくまくん。小さな丘のてっぺんで小さな木にのぼり、目をつぶってとびます。どしん、ごろごろ。ついたところには、ちきゅうそっくりの木、鳥、家。そして月のかあさんぐまが出迎えてくれました。
このお話、とっても好きです。プーといいウーフといい、どうしてくまの子ってこんなんなんでしょう。考えることがかわいくて、ちょっとどんくさくて…。そして、それを受け止めるかあさんぐまの懐の深さと余裕。自分の子が月旅行ごっこをしていたとして、こんな洒落た対応ができるかしら…と自分を反省するばかりです。


はれときどきぶた」では3.えんぴつのてんぷらでした。
明日の日記を書いているぼくは、お母さんをおどろかせようと「おかあさんがえんぴつをてんぷらにしました」と書きます。すると次の日、「あたらしいえんぴつある?」と聞くお母さん。やっぱり読んだな、と思うぼく。平気な顔でえんぴつを渡します。夕飯は…?
最近では5冊ルールに従い、「1話ずつね」と言えば納得して次の本へと移るのですが、今日はこの話を読んだ後、しばらく「もう1話だけ〜〜〜〜」とぐずられました。確かに面白い!私だってもっと読みたい!でもちょっと寝る時間が遅めだったので、「まあ読んでもいいかな」という気持ちをぐっと抑えて、また明日ねと。


「もりのおばけのぷーらりさん」は角野栄子さく/ふくだすぐるえの童話。うーん、ふくだすぐる…何書いた人だっけ?と見れば「ちゅ」。ああ、そうだった!よく平積みになってるのを書店で見たのでした。
さて、「もりのおばけのぷーらりさん」は角野栄子の本だから、アッチコッチソッチのようなおばけの話かな〜と思ってみれば、また違う。
ぷーらりさんはいつも木にぶらさがっているのに、みんなに気付いてもらえないおばけの女の子。毎日木の上から森の暮らしを見ています。のねずみくんが新聞配達をしているのを見て、かっこいいなあと思ったのをきっかけに自分にできる仕事を探します。最初は嫌がられたぷーらりさんですが…。
この本でも角野さんの言葉はかわいらしくて、「ぴんぴん ぴっぱりぱり」はすっかりお気に入りです♪アイロンがけするたびに使っちゃいそう。分量も少なくて、さくさく読めます。そして、ふくだすぐるさんの森の絵にはハナがすっかり虜。カニだうさぎだタコだあ〜としばらく眺めて喜んでました。


「999ひきのきょうだいのおひっこし」では村上さんの絵が光ります。
999ひきのおたまじゃくし、ぐんぐん大きくなって立派なかえるになりました。さあ、池はぎゅうぎゅう。みんなでお引っ越しをすることに決まりましたが…。
何しろ999ひきもいるのです。大きく、1匹1匹を描き込んだ場面や、遠く引いて子がえるを点で描いたり。とくにとんびが出てきてからがすごい。近いかえるは大きく、遠いかえるは小さな点でと、角度もどんどん変わり立体的に話が展開します。全体的に白くて俯瞰図が多いという村上康成さんの絵の魅力が最大限出ている絵本だと感じました(^^)

車のいろは空のいろ 星のタクシー オンライン書店ビーケーワン:こぐまのくまくん はれときどきぶた  999ひきのきょうだいのおひっこし