おとなしい めんどり

おとなしい めんどり
おとなしい めんどり
作者: ポールガルドン, Paul Galdon, 谷川俊太郎
出版社/メーカー: 童話館
発売日: 1994/02
メディア: 単行本
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小麦の種を見つけたあかいめんどりは、同居しているねこ・いぬ・ねずみに植えるのを手伝うように言いますが、「いやだ」と断られてしまいます。結局、何度声をかけても断られためんどりが全てを引き受け、最後にひいた粉でおかしを焼きます。「だれかこのおかしをたべる?」と聞くとみんなが「たべる!」。
最後にめんどりと他の動物たちの立場が逆転する結末に胸がすっとします。


ハナに読んで見たところ、「もう1回読んで」とすっかり気に入ったようです。お昼ご飯を旦那が準備しているところだったので、「準備手伝って」というと、「え〜」と不満顔。すかさず「いやだねとねこはいった」…と言うとすっと立ってお箸を並べ始めました。ちょっとシメシメという感じです。
なかなかイヤと言えずに良いように使われっぱなし、と言う悩みがお友だちのママの間でも聞かれるようになりました。最後のめんどりさんのように自分の意見をスパッと言えたら、きっとすごい成長ですね。


ところで、ハナは最近、絵本の中の言葉に興味を示すようになりました。「おとなしいめんどり」では、最後のページで「’ふじゆうしなくなった’ってなあに?」です。「こまらなくなったってことだよ」と言っても何度も聞いてきました。この前はふと「責任ってなあに?」と聞かれたので、「???」と固まったら「じごくのそうべえに出てきたよ、せきにんってなあに?」…。ああ、説明下手な私が苦手な「なあに?どうして?」の時期にきたようです。