元永定正講演会「私の絵本は抽象画」

昨年か、伊丹での元永さんと中辻さんの原画展やそれと同時開催の講演会やイベントに行けなくて、すごく残念だったのです。
なので、今回吹田で元永さんの講演会があると知ってすぐに申し込みました。

うう、吹田市立中央図書館……遠かった!!!
阪急に梅田で乗り換えるのが嫌でJRで行ったのですが、吹田駅からめっちゃ遠かった。25分ぐらいさまよって、ギリギリに到着でした。

元永さんが「私の講演会はいつも同じ話」と言ってはりましたが、どうなんでしょ。
なんか、話のほとんどが身の上ばなしでした。
というか、話のオチがほとんどダジャレなのですが〜(@@;
ダジャレ、好きなんですね(=^0^=)ダジャレばかり言う父に育った私、もちろんダジャレ好きです。いっぱい笑いました。

色々オモシロイ話がたくさん聞けたのですが、スライドを使ってからは本当に興味深かったです。絵は油絵から始まって、クロッキー、ステージや屋外イベントでの作品なんかもずーっと説明していってくれて、水の作品、石の作品、煙の作品、凧…と本当に様々。
抽象画を描くようになったきっかけの話から後は、かなり見慣れた感じの絵になっていったので、「あ、カニツンツンや」とか思って見ていたら、「この絵、見た人がカニツンツンや言うんです」って元永さん。…違うんや(^◇^;)
「もこ もこもこ」のあの山の形についての話なんか、とても面白かったです。山は基本の形で、切ったら口みたいになったとか。初めから擬人化した形をイメージしていたのかと思ったら、そうではないんですね。

「もこ もこもこ」を作るきっかけになった谷川さんとの接点なんかも。
最初は「あれれ」ってタイトルやったらしい。でもすでに「あれれ」って絵本が当時あったらしく、「もこ もこもこ」に変わったらしいです。
うん、「もこ もこもこ」の方が絶対良い!

最後の最後におっしゃった「我流は一流」「自分を信じて生きる」「一寸先は光」などの前向きな言葉に、心に灯りをともしてもらった気分になったのは私だけではないはず。

2時間の講演会の最後は質問タイム。
画材の話、エアブラシでの色の重なりなんかの質問があって、最後の質問者は何と正置さん。「お願いなんですけど、絵本を一冊読んでいただけませんか」に会場から大きな拍手が。
主催者の方たちもお願いしていたらしいのですが、元永さんが嫌がりはったとかで、でも、こうなったら断れないってことで「もこ もこもこ」を読んでくださいました。

声の高低、間、長さ。ああ、元永さんはこう感じてはるんだなあ、と読み方でわかります。
とても楽しい2時間でした。

家から「もけらもけら」を持っていっていたのですが、販売の本にしかサインをしないと主催者側からお知らせが(^^ゞ
3階から1階(一時保育の場所)に会場をかえて、絵本販売&サイン会。販売してある絵本を見たら、今度バックナンバーで買おうと思っていた「おおきいちいさい」があったので(410円で安いし♪)、それを買ってサインしてもらいました。

一緒に仕事をしたあの人も死んだ、この人も死んだ、この人とも仕事したけど去年死んだ、とカラリと笑ってはったけど、元永さんももうご高齢。
これからも無理なく、長〜くお仕事してほしいなと思います。