いのちの絵本

死を食べる―アニマルアイズ・動物の目で環境を見る〈2〉
死を食べる―アニマルアイズ・動物の目で環境を見る〈2〉
作者: 宮崎学
出版社/メーカー: 偕成社
発売日: 2002/02
メディア: 大型本

いのちの絵本と言って私が思い浮かべるのは、まず近藤薫美子さんの絵本。「のにっき」を初めて読んでもらったときの衝撃が忘れらないのです。
のにっき―野日記
と同時にえほん展いろいろで紹介されていて、同じぐらい衝撃を受けたのが「死を食べる」。環境についての写真集のシリーズのうちの1冊です。「のにっき」と同じように、キツネの死体がどうなっていくかを撮った写真が並んでいたり、浜辺に打ち上げられた魚はどうなるのか、カエルはどうか、そんな「死」が並んでいる。キツネの体からダニが出てきて、ハチがやってきたりハエが卵を産み付けたり、ウジが生まれ、動物たちも肉を食べにやってくる。毛を持っていく鳥。骨が出てくる頃には、随分形がなくなってくる。最後は私たち人間も「死を食べている」ということを教えられてハッとする本です。
これをそろそろハナとも見たくなったので、借りてきて、静かにめくっていきました。目を背けたり、うわーっと声をあげるかと思ったら、意外に静かに見ていました。
次の日はマオも一緒に「いわしくん」。
いわしくん
シンプルなんだけど、いわしくんとぼくが重なるところがすごく良い。リクエストで2回くりかえして読みました。
そして更に次の日は「ぶたにく」。
こぶたが産まれる場面から始まる写真絵本。大きく書かれた数字に「へ〜」。かわいいねといいながらハナと一緒に読み始めたけれど、こぶたの強さで飲むおっぱいの場所が決まっていく、そんな最初のうちからの生きていく厳しさを感じてすぐに真剣な顔に。と場へ連れて行くところ、吊された肉、種付け、すべて写真が載っていて、自分たちの食べている肉はこうして生産されているんだということを理解したことと思います。
「死を食べる」をまた読みたいなと思った時に、この「ぶたにく」のことも気になっていたので、一緒に借りて、3日間私チョイスのいのちの絵本として読んでみました。
ぶたにく