大盛りワックス虫ボトル

大盛りワックス虫ボトル (YA! ENTERTAINMENT)
大盛りワックス虫ボトル (YA!ENTERTAINMENT)
作者: 魚住直子
出版社/メーカー: 講談社
発売日: 2011/03/11
メディア: 単行本(ソフトカバー)

パパがハナを図書館に連れて行くと、借りてきた本は「台所実験」本や、「磯で遊ぼう」な本、そして岡田淳さんの本を数冊。…岡田淳さんて、読んだ本ばっかりやん。ここ1年以上はまってる「都会のトム&ソーヤ」なんて何回繰り返してるかわからないぐらい、毎日毎日毎日毎日読んでるし、ちょっとは読んだことない本も読んで欲しいな〜と言うのが最近のハナに対して思うこと。
この本は先月図書館の新しい本のコーナーにあったので、タイトルに惹かれてワタシが借りたもの。「1000回笑わせろよ〜ん」な豆糸男の存在を奇怪に思いつつも読んでいくと、最後の方で一気に読ませる。前向きになれる本だなと思ったのと読後感が良かったのとで、ハナにもすすめてみました。
存在感の薄さとか無気力さとか、お笑いをする羽目になって一緒にしようと声をかけるのがたまたまトイレで出会った日比野とか…、実は色んなことが、よく考え見れば重いはずなのに、ちょっと前に読んだ「笑わっしょんなあ」やマンガの「べしゃりぐらし」(初期しか読んでないけど)の方が重さを感じるし真剣。(…お笑いを書いた本というとそのぐらいしか思い浮かばないのです^^;)
でもヤなやつだなと思った同級生や、気になる女の子が、すごくイイ味出してるし(脇役が魅力的な本って好き)、明るい気持ちで読み終えることができる。それに重い内容の本よりも軽い本の方が断然すすめやすいんですよね。
ハナもさくさくと読み、「面白かった!」とさらに2回ぐらい繰り返して読んでました。しばらくは家の中で「○○だよ〜ん」と言うのが流行ったり。まあアホやな。


YA!ENTERTAINMENTの本って、ホントに手に取らせやすいですね。こうやってみると、装丁って大事やなーと思います。

ねこが見た話

ねこが見た話 (福音館創作童話シリーズ)
ねこが見た話 (福音館創作童話シリーズ)
作者: たかどのほうこ,瓜南直子
出版社/メーカー: 福音館書店
発売日: 1998/05/20

本を買うときに、作家買いをしてしまい、結局最初に読んだ本が一番おもしろかった…なんてことがよくありますが、絵本や児童書では「この人のはマチガイナイ」って思う作家さんが何人かいます。
高楼方子(たかどのほうこ)さんはその筆頭。(特に幼年童話で面白い本ってなかなか数が少ないので、助かります。)
幼稚園のお隣のクラスに絵本を選びに行っていたら、たかどのほうこさんの「ねこが見た話」があったので、これは!と思って借りてきました。
絵本数冊と1日1話。最近の絵本タイムはハナもマオも同じ本で一緒にすませちゃってます。
最初のきのこの話(ちょっとシュール)から、ハナもマオもすごくおもしろがって聞いてましたが、私自身も意外な展開に面白く読めました。4話全部こんな感じなのかしらと思えば、笑えたり、不思議だったりまたちょっと違う。
4話読み終わった日は、二人そろって「続きはないの?」。
うーん、続きはないみたいだねえと言うと、「じゃあ明日はまた最初からね」。
ということで、今2巡目を読んでいるところです(^^)

元素図鑑 宇宙は92この元素でできている

元素図鑑  宇宙は92この元素でできている―周期表ポスターつき!
元素図鑑 宇宙は92この元素でできている―周期表ポスターつき!
作者: エイドリアン・ディングル,若林文高,池内恵
出版社/メーカー: 主婦の友社
発売日: 2011/03/30
メディア: 大型本

ツイッター、あまりつぶやいてはいないけれど、1日数回、ダラダラと他の人のつぶやきを読んでいます。そこで児童文学作家のひこ・田中さんが紹介された「元素図鑑」に釘付けになり、すぐに図書館に予約。借りて帰って、見た瞬間もう「これ欲しい!」状態でした。とにかく、カッコイイ絵本です。
たとえば、目を惹くものに「ファストフード!」とタイトルのついたページがあります。そのページの見出しには「おいしいね、トリグリセリド」…ちっともおいしそうじゃないけれど、どでかいハンバーガーの絵になんか騙されつつ見てみてると、そのハンバーガーの絵の中に小さな円があり、「なにでできてる?:炭素、水素、ちっ素、イオウ、酸素」。なんだ、こんなもので出来てたんだというちょっとガッカリな気分になりつつも、なんか面白いぞ。他にも「お金のつくりかた」や毒、F1カーといった色んなものについて、何で出来ているか、どんな風にできているか、化学的な視点から読みやすく描かれていて、斬新なデザイン、鮮やかな色づかい、そして大胆な各ページのタイトルと合わさって、一日眺めていても飽きない絵本になっています。ほんとにおもしろいよ!

エルマーシリーズ

エルマーのぼうけん (世界傑作童話シリーズ)
エルマーのぼうけん (世界傑作童話シリーズ)
作者: ルース・スタイルス・ガネット,ルース・クリスマン・ガネット,わたなべしげお,子どもの本研究会
出版社/メーカー: 福音館書店
発売日: 1963/07/15
メディア: ハードカバー

「エルマーのぼうけん」は持っていたのですが、実はハナとも読んだことのない本でした。マオには読んでみたいなあと漠然と思っていたら、マオが年長さんになって、新しい部屋の本棚にはエルマーシリーズが並んでいて…「これはチャンス!」と順に借りては、ハナとマオと一緒に川の字になって1日に2章ずつ読みました。
マオは何と言っても見返しの地図にすごいこだわりを見せました(笑)
冒険なんて頭に入ったのだろうか、というぐらい、読んでは見返しを見たがり、また進んでは場所を確認する…といった具合です。そんなんだから、「エルマーとりゅう」はシンプルな地図に物足りなかったようでした。「エルマーと16ぴきのりゅう」ではまた喜んで、行ったり戻ったりするりゅうと一緒に、地図を行ったり戻ったりしました。…肝心な物語の感想はマオの口からはイッコも聞けてません…orz
エルマーとりゅう (世界傑作童話シリーズ) エルマーと16ぴきのりゅう (世界傑作童話シリーズ)

かはたれ

かはたれ (福音館創作童話シリーズ)
かはたれ―散在ガ池の河童猫 (福音館創作童話シリーズ)
作者: 朽木祥,山内ふじ江
出版社/メーカー: 福音館書店
発売日: 2005/10/01
メディア: 単行本

私自身子どもの頃にすごく民話好きで、河童の話は特に好んで読んでいました。
その河童が、民話じゃなくて、怖い妖怪としてでもなく、描かれているとしたらどんな風にだろうと興味を持っていました。
1年半前に図書館から借りて、自分で読んだときに、情景描写の美しさ、河童の八寸と麻の絆―ああ日本人で良かったとしみじみ感じながら読みました。
鮮やかな赤や黄色や緑じゃなく、しっとりとした色合いのお話です。和風な色、浅黄とか萌葱とかの。初めの場面から、すごくみずみずしい情景描写に感動します。そういう情景をもうちょっと味わえるようになってからと思っていたのですが、そろそろいいんじゃないかと「たそかれ」と合わせて購入。「かはたれ」は20日間ぐらいかけてゆっくり読みました。(最近「たそかれ」を読み始めたところ)
時に涙ぐんだり、八寸のトライアングルを鳴らしたようなきらきらの笑い声を想像して嬉しくなったり、ちょっと切なくなったりしながら、ハナと二人で大事に大事に読みました。

#その後「たそかれ」も読了しました。「たそかれ」は美しい不治の存在感に圧倒されながら、そして時を遡ったり戻ったりしながら、ぐいぐいと引っ張られるように読みました。前の物語からの時が埋められ、成長を感じ、(後半は特に)常に音楽に包まれているようでした。

きょだいなきょだいな

きょだいな きょだいな (こどものとも傑作集)
きょだいな きょだいな(こどものとも絵本)
作者: 長谷川摂子,降矢奈々
出版社/メーカー: 福音館書店
発売日: 1994/08/20
メディア: 単行本

先週からインフルエンザで強制引きこもり中のマオ。発熱で寝込んで、回復しかけて退屈してきたときは、いつもだったら「いやいやえん」を少しずつ読んだりするのだけど、今回は私がこどものともと昔話をたくさんおふとんのそばに持って来て、「目をつぶったまま聞いてね」と少しずつ読んで行った。こういうとき、特に昔話はステキ。もともと語り継がれてきたお話だから、絵を見なくても、閉じた目の前に想像が広がる。方言にはぬくもりがあって、安心感に包まれる感じがする。
何度も何度もことことと寝て、熱がすっかり下がり、元気が出てきて目が閉じていられなくなってきたら、たくさんのこどものともが大活躍。同じ絵本ばかり読んできたマオには初めての絵本ばかり。ワクワクやビックリの連続。

「え〜?」「なんで!」「うわーっ」とこちらも嬉しくなるほどの反応をしながら特に喜んだのは、「きょだいなきょだいな」「めっきらもっきらどおんどん」「おかえし」「くいしんぼうのあおむしくん」。繰り返し読みました。私も大好きな絵本ばっかり(^^)
めっきらもっきら どおんどん (こどものとも傑作集) おかえし (こどものとも傑作集) くいしんぼうのあおむしくん (こどものとも傑作集)

世界の絵本作家展 III 絵本の世界へ旅しよう

家族で旦那の職場のある北九州へ遊びに行こう!と決めた時に、絵本原画展があってて行けるよ、と旦那が予定に組んでくれて、行ってきました。

ああ、こういう形の原画展が一番好きかも。
一人の人の原画展より、色んな人のがあって、その時その時で自分にビビッと来る絵が違う。
今回は、スズキコージさんが私的にピッタリきました。 いつまでも見ていたい。

知っている作品は知っているなりに、知らない作品は知らないなりに、見てすごく楽しかったです。

マオはデビッド・マッキーのエルマーの絵を楽しんだようで、 絵本コーナーで読んでは、戻って見ていました。 そして、今日歯科でもエルマーの絵本を見つけて、二度三度と繰り返し読みました♪
どいかやさんのチリとチリリやトラリーヌは鹿児島で数年前に見たけれど、 やっぱり綺麗。 色鉛筆は繊細さが、フェルトはポップさが素敵です。モールで作ったニャンコは可愛くて、ハナが釘付けになってました。

最近では、絵本を買うことにも絵本雑貨を買うことにも抑えが効くようになったので、何も買わずに…と思っていたら、ハナがどいかやさんのポストカードを1枚買ってました。